何度伝えても動き出せなかったり、説明したつもりなのに伝わっていなかったり。そんなとき、「どう声をかければいいの?」と悩むことがあります。子どもが理解しやすい伝え方は、内容や場面、そのときの状態によって変わります。子どもを決まったタイプに当てはめるのではなく、伝わりやすい方法を探すための4つの工夫を紹介します。

この記事でわかること

子どもに伝わりやすい声かけは、短く具体的にすることや、見本を添えることなど、ちょっとした工夫で変わることがあります。この記事では、理解を助ける4つの伝え方を紹介します。

  • 伝えることを短く、具体的にする
  • ことばに、実物や視覚的な手がかりを添える
  • お手本を見せ、一緒にやってみる

01伝えることを短く、具体的にする

「ちゃんとして」「早く準備して」などの言葉は、大人には分かっていても、子どもには何をすればよいか分かりにくいことがあります。「靴下をはこう」「鉛筆を机に置こう」のように、今してほしい行動を具体的に伝えてみましょう。一度にいくつも伝えるより、必要に応じて一つずつ区切ると、取り組みやすくなる場合があります。

POINT「ちゃんとして」「早く準備して」などの言葉は、大人には分かっていても、子どもには何をすればよいか分かりにくいことがあります。

02ことばに、実物や視覚的な手がかりを添える

説明だけではイメージしにくいときは、実物、写真、絵、手順カードなどを使う方法があります。例えば、出かける準備なら、持ち物を目の前に並べたり、順番を簡単な絵で示したりできます。視覚的な手がかりがいつでも最適ということではなく、何を伝えたいかに合わせて選ぶのがポイントです。

POINT説明だけではイメージしにくいときは、実物、写真、絵、手順カードなどを使う方法があります。

03お手本を見せ、一緒にやってみる

言葉で説明するだけでなく、大人がやって見せたり、最初の一歩を一緒に行ったりすると、何をすればよいか分かりやすくなることがあります。できるところまで手伝い、慣れてきたら少しずつ本人に任せてみましょう。

POINT言葉で説明するだけでなく、大人がやって見せたり、最初の一歩を一緒に行ったりすると、何をすればよいか分かりやすくなることがあります。

04待って、理解できたかを確かめる

伝えたあとすぐに動き出さなくても、聞いていない、分かっていないと決めつけず、少し待ってみましょう。必要なら言い方を変えたり、子どもの行動を見て伝わったかを確かめたりします。「分かった?」と聞くだけでは、理解の確認が難しいこともあります。

POINT伝えたあとすぐに動き出さなくても、聞いていない、分かっていないと決めつけず、少し待ってみましょう。

05「学習タイプ」に決めつけず、実際の反応を手がかりに

Pashlerら(2008)は、視覚型・聴覚型などの学習スタイルに合わせて教えれば学習効果が高まるという仮説を検討し、その主張を支える十分な根拠はないと結論づけています。この論文は、個別の工夫が不要だと示しているわけではありません。大切なのは「この子はこのタイプ」と固定せず、学ぶ内容や場面に合わせて方法を試し、子どもの反応を確かめることです。

POINTPashlerら(2008)は、視覚型・聴覚型などの学習スタイルに合わせて教えれば学習効果が高まるという仮説を検討し、その主張を支える十分な根拠はないと結論づけています。

まとめ

声かけは短く具体的にし、必要に応じて実物や見本などの手がかりを添えると伝わりやすくなることがあります。決まったタイプに当てはめず、子どもの反応を見ながら調整しましょう。

  • 伝えることを短く具体的にし、必要に応じて見本や視覚的な手がかりを添える
  • 「この子はこのタイプ」と決めつけず、内容や場面に合う方法を試す
  • 子どもの反応を見ながら、伝え方を調整していく

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