子どもが成長する速さや、できるようになる順番は、一人ひとり違います。ほかの子と比べて心配になったとき、どこに目を向ければよいのか。発達の目安の考え方や、その子らしい成長の見守り方を紹介します。
この記事でわかること
子どもが成長する速さや、できるようになる順番は一人ひとり違います。この記事では、ほかの子と比べて心配になったときの見方や、その子らしい成長を見守るポイントを紹介します。
- 発達の目安は「合否判定」ではない
- ことばの発達にも、さまざまな個人差がある
- 比べるなら、ほかの子より「その子の以前」と比べてみる
01発達の目安は「合否判定」ではない
発達の目安は、子どもの成長を理解したり、必要な支援を考えたりするための参考です。ただし、ある年齢でできること・できないことだけで、その子の力や今後を決めることはできません。子どもによって得意なこと、経験してきたこと、理解の仕方、力を発揮しやすい場面は異なります。気になることがあれば、目安を知ることと同時に、日々の様子を具体的に見ることが大切です。
02ことばの発達にも、さまざまな個人差がある
KiddとDonnelly(2020)は、第一言語の習得における個人差について、これまでの研究を整理したレビューを発表しています。ことばの発達には、子ども自身の認知的な特徴や言語経験など、複数の側面が関係します。この論文が扱うのは主に言語習得の個人差であり、歩行や運動などすべての発達領域を直接説明するものではありません。それでも、ことばの発達を一律のスケジュールだけで考えないための大切な視点になります。
03比べるなら、ほかの子より「その子の以前」と比べてみる
「まだできないこと」だけでなく、以前より伝わりやすくなったこと、好きな遊びの中で見せる力、大人の助けがあるとできることにも目を向けてみましょう。変化を記録するなら、「できた/できない」だけではなく、どんな場面で、どんな手助けがあるとできたのかを書き留めると、関わり方を考えるヒントになります。
04個人差があるからこそ、困りごとは相談してよい
個人差があることと、困りごとを我慢しなければならないことは別です。ことばや生活、遊び、集団参加などで本人や家族が困っているとき、気になる状態が続くときは、地域の相談窓口や発達支援の専門家、小児科などに相談してかまいません。相談は、何かを決めつけるためだけではなく、今の様子を整理し、家庭でできる工夫や必要な支援を考える機会にもなります。
まとめ
発達には個人差があり、目安は子どもを評価するためではなく、成長や必要な支援を考えるための手がかりです。日々の変化にも目を向け、困りごとは一人で抱えず相談して大丈夫です。
- 発達の目安は、子どもを評価するためではなく理解するための手がかり
- ほかの子と比べるだけでなく、その子自身の変化にも目を向ける
- 個人差があることと、困りごとを相談してよいことは両立する



